Yusuke Seto, Ryoma Ogihara, Kaori Takizawa, Mototsugu Eiraku (2024). In vitro induction of patterned branchial arch-like aggregate from human pluripotent stem cells. Nature Communications, 15:1351.
https://doi.org/10.1038/s41467-024-45285-0
瀬戸裕介 医生物学研究所助教(研究当時)、永樂元次 同教授、荻原龍馬 工学研究科修士課程学生らの研究グループは、ヒト多能性幹細胞から神経堤細胞を多く含む細胞凝集体を作製し、それを咽頭弓様の遺伝子発現パターンを有する細胞集団へと分化させる手法を確立しました。同細胞集団は、培養時に与えるシグナルに応じて将来の上顎・下顎原基様の細胞へと分化し、また一時的な下顎原基誘導シグナルの添加に応じて自発的にパターン形成をすることが明らかとなりました。本技術を活用することにより、ヒト咽頭級の初期パターニングの制御機構の解明につながることが期待できます。
詳細は京都大学のプレス発表による解説 https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2024-02-15-0 を御参照下さい(上記は同頁の抜粋です)。